Monday, July 21, 2008

親切と偽善

今日もとても暑い1日でした。

そんな中、短パンにタンクトップにとても重そうな荷物を持って(引きずって)いるおじいさんがいました。
私の目指す方向に。

遠目からでも辛そうな雰囲気がわかります。

何だろうなと思いながら、距離が近くなって、ホームレスのおじいちゃんだとわかりました。

ごそごそと自販機の周りをゆっくりと何か探しています。
お金が落ちてないか探してるのかなと思いましたが、ゴミ箱に手を入れてペットボトルを取り出し、中にわずかに残ったお茶を
飲んでいました。

私は胸が締め付けられました。

こんな暑い日に水も飲めず、きっとろくな食事もしていないおじいちゃん。
今はホームレスだけれど、きっとほんとは家族もいて、色々な事情があってこんな生活をしているんだなと思うととても切なくなりました。

けれど、この暮らしを選んだのはこの人だからしょうがないのか、と思い一旦通り過ぎました。
同情しちゃいけないと思って。


でも、葛藤しました。
しょうがないとはいえ、この人は今きっとのどが渇いている。


これは偽善か。

しかし、この暑さの中で困ってる人がいるという事実が目の前にありました。
さっき買ったお水とおにぎりをおじいちゃんに渡しました。


目の前にいる辛そうな人、それがホームレスだからって、同じ人間です。
わたしは見た目でその人にかかわらない方が良いと判断してしまっていました。

もし、その人が自分の身内だったら迷わず助けると思います。

大きな事は出来ませんが、私にその時に出来る事くらいはしてもいいのではないかと。

今でも、わかりません。

良かったのかどうか。

本当の優しさはこの人に自立を促す事でしょうけど、そんな事より目の前の乾きに倒れるかも知れない人に
水も与えず、その事実を見たのに見ない振りをして立ち去れるほど、クールにはなれませんでした。

どうするべきだったのか、今でも答えがわかりません。

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