気付けば大晦日。
一年終わりますね。
皆さんにとってはどんな一年でしたでしょうか。
私にとってこの一年は正直とても苦しい一年でした。
仕事をする意味や、モノづくりの喜びが分からなくなることもしばしばありました。
こんなにたくさんのものがあふれている時代、日本において、これ以上消費されるモノを作っていいのだろうかとか、もっと有意義なことがあるのではないか。こんなことをしていて意味があるのか。。。
情熱はあってもそれが向かっている先が正しいのかどうかと迷いました。
しかし、そのたびにいいタイミングで救ってくれたのが、お客様の声でした。
とくに10月の広島のtanemakiさんでのイベントは、心からやって来てよかったと思えました。
たかが帽子だけれども、受け取る人によてはされど帽子という価値になっていること、モノではなく心で
つながっていたこと、本当にうれしい出来事でした。
その時にわたしは、この笑顔を見るために、もっと見たいから、喜んでほしいから、この仕事をやっているんだと、思いました。
好きのことをするには売り上げが必要で、ときにそのことばかりに気を取られることがあります。
もちろん継続するには必要不可欠なことです。
でも、目的を「売上」にしてしまうと、私の中の大事なものが崩れていきます。
「喜んでいただくこと」これが私の「商売」における基本だと気付きました。
「商売」というとなんだか、モノづくりの夢がかすみそうにきこえますが、商売は人に希望を与えることが
できる素敵なことです。
デザイナーは人に喜びや希望や夢をあたえる商売だと思います。
だからこそ、お客様のことをよく知って、足りないものは何か、求められていることはなにかを、懸命に探って、それを形にするのだと思います。
私はアーティストではなく、デザイナーです。
今年はこれを身に染みて感じた年でした。
苦しかった。
もう一歩のところでできないこともありました。
そのたびに実力のなさ、自分の気持ちの弱い部分を思い知らされました。
悔しくて、不安で、一人涙したこともありました。
でも、それも全部、今の自分につながっています。
支えてくれたスタッフのみんな、チームバルールのみんな、秋田の工場のみなさん、生地屋さん、zacca,vivoのスタッフのみなさん、各店のオーナーさん、スタッフの皆さん、お客様、友達、家族。
本当にありがとうございました。
なんとか乗り切れました。
さあ、年明け早々はパリの展示会。
2011秋冬からは実は、キッズもはじめます!!!
乞うご期待☆
来年も皆様にとって素敵な年になりますようにお祈りいたします。
良い年をお迎えください。
苣木紀子
大晦日に書いた日記がシステムの問題でアップできていませんでした。
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