12月に思うこと

もう師走。
あー、師走。

毎年毎年、こんなに早く時間って過ぎていくものでしたか？って自分に聞いてみたりする師走。

この時期の街はキラキラしています。
向かうべくはクリスマスっていうイベント。

お店を見てもプレゼント仕様のものがたくさんあって、このモノを通してたくさんの人たちの
気持ちの交換がなされるんだなーと思うと、気持ちが動くこの時期はとてもあったかい時期なのですね。

私はというと、この時期は来る1月のパリの展示会に向けて走っているところです。

走りながら、よそ見したり、寄り道したりするからなかなか予定通りにいかず、スケジュールは
かなりタイトになってきました。


作りたいものに向かう時、毎回問いかける

「これって必要？？」

今回も幾度となくこの自問自答が繰り返され、途中は考える気力もなくなり、なぜか本ばかりよんでいました。

結局は、必要か必要じゃないかなんて、問い自体がナンセンスなのです。きっと。


この日本において、もう必要なものは十分にあって、帽子は必ず手に入れなければ命の危機
があるようなものでもなく、そういった意味では必要ではないのです。


余分なものです。

けれど日々の暮らしの中で、必要なものだけに限って暮らすよりは、もしも余裕があればその余分なものに豊かな感情を持ってもらえたら嬉しい。そう思います。

これを身につける自分を好きになったとか、
誰かにプレゼントしたら喜んでもらえて、嬉しかったとか、
ほめられて嬉しかったとか、

喜びの種類は様々。

だから私は作るときに、本当に必要なのか、買っていただける人たちが自信を持ってもらえるかとか、かわいいかとか、喜んでもらえるかとかすごく気になる。


そんなことを考えながら作って、納得しないものはまず、誰にも見せたくないものです。



12月、このシーズンは人の気持ちが、誰かを想うことに猛烈に傾く季節。


わたしは毎日粛々と自問自答を続け、答えを出していきたいと思います。



でも、はやくサンプル製作しなくては！！急げわたし。


チサキノリコ